使用済みカートリッジが、リサイクル工場に集められます。
全国各地から送られた使用済みカートリッジは、工場全体で、毎日、何千本という数になり、この中の、多くが新たにリサイクルトナーとして再生産されます。
再生できないカートリッジも、別の方法(建築材や熱エネルギーなど)で利用されますので、是非カートリッジの回収に協力しましょう!
@ トナーカートリッジ分ける
集まったカートリッジを種類ごとに分類されます。
出来れば、使用済みトナーを送る際に、梱包している箱に大きく『使用済み』と書いて、もし不具合があり、返却する場合には『不具合品』と書いてから送りましょう。
記載がない場合だと使用済みトナーとして処理されてしまう場合が業者によってあるようです。
記載することで、より手早く選別することが可能となり、リサイクルトナーをより早く丁寧に作る時間に回すことができるようなんで、記載するようにしましょう。
A トナーカートリッジを選別
送られてきたカートリッジをひとつひとつ開封していき、リサイクル可能なトナーカートリッジか、 それとも不可能なトナーカートリッジかを、チェックします。
すべて目視による厳密なチェックが行われ、リサイクル可能なものはメーカー別、種類別に選別されてます。
リサイクルが不可能なトナーカートリッジも、二次資源として利用するために、まとめておきます。
この工程で、チェックを通過したカートリッジのみが、再生の工程へと流れていきます。
B カートリッジの情報登録
厳しいチェックで、リサイクル可能と判断されたカートリッジは、カートリッジ個別の情報をデータとしてパソコンに入力します。
そうすると、登録されたカートリッジのリアルタイムの状況が工場内で全て把握できるようになります。
つまり、お客様からのご注文状況に合わせて、特定のカートリッジの生産台数を増やしたり、調整をしたりと、過剰にリサイクルが完了した在庫を持たないようにするためにも、この工程はかかせません。
また、トナーにも消費期限があるんだそうです。
ここからは、熟練された技術者が、細心の注意を払い、ひとつひとつのカートリッジを再生にとりかかります。
再生の工程は、カートリッジによって多少違ってきますが、ここでは基本的な分解・組み立て方法を紹介します
@まず最初にサイドのピンを外します。
A次に、トナーボックス側と廃トナーボックス側とで二つに分け、通常、手前にある部品はドラムと呼ばれるもので廃トナーボックス側にあります。
そして奥にあるのが帯電ローラーでトナーボックス側になり、トナーボックス側にある帯電ローラーやブレードを取り出します。
B廃トナーボックス側にあるドラムを取り出す。
取り出した時点ではトナーが付着して汚れてるので、取り出したドラムと帯電ローラー、ブレードを洗浄します。
C付着したトナー成分をエアーを利用して浮かし、乾燥した布で拭き取り、最後にアルコールで洗浄します。
Dワイパーブレードを取り外し、洗浄。
帯電ローラーとワイパーブレードを一時置き、分解の作業を進め、同様に取り外した廃トナーボックスを洗浄します。強度を高めるために内部がクロスされた構造になってます。
Eトナーボックス側のドクターブレードを取り外し、洗浄したトナーボックスにトナーを詰めます。
F廃トナーボックス側のワイパーブレードをはめ、転写ローラーをつけます。
Gドラムをつけた後、トナーボックス側のドクターブレードと帯電ローラーを取り付けて、カバーを取り付けます。
Hトナーボックスと廃トナーボックスを一つに繋げ、サイドのピンを打ち込むと、リサイクルトナーが完成です。
まず最初に、再生されたトナーのほとんどが出荷の前にプリンタにセットして印字テストが行われます。
もちろん、このテストが最終チェックポイントとなっており、様々なプリンタでチェックを行います。
モノクロのトナーと同様に、カラーのトナーも製品化終了後に、印字テストをします。
モノクロに比べ、カラートナーは、単色印刷だけでなく、他の色との兼ね合いも大変重要になってくるので、慎重に検品をします。
この印字テストを通過しなくては、リサイクルトナーとして出荷できません。
印字テストに合格したカートリッジは、 検査終了のデータが入力されて、ようやくサイクルトナーとして私たちの手元に 届けられます。
カートリッジは、一旦、在庫として保管され、その後注文が入り次第、工場でのカートリッジ梱包作業へと移っていくのですが、 その際に、この過程の印字テストで印刷された印字サンプルを同梱して、私たちの手元に届くようにしている企業がほとんどになってます。
カートリッジはとてもデリケートな商品なので、最適な温度と湿度に保たれ倉庫で保管されます。
ただ、最適下で保管していても、保管期間が長すぎると劣化が発生する場合がありますので、その為一定の期間を過ぎた在庫商品は再度、生産工程にまわされ、常に新しい状態で保たれるようにそれぞれの工場でしっかり管理しています。
トナーカートリッジは、衝撃に弱いので梱包作業は厳重に、そして丁寧に行われます。
また、トナーカートリッジを包む緩衝材は厚い素材の物を利用し、全国に届けるので、できるだけ輸送中の衝撃に耐えられるような工夫になってます。トナーを最善の状態で私たちの手元にお届けするために必要な作業です。
企業によっては、リサイクルトナーを届ける際に、いくつかの書類をトナーと一緒に届けられてます。
企業により異なりますが、基本的に届ける際、『リサイクルトナーで印刷した印字サンプル』と『使用済みトナー回収の方法を詳しくお知らせする書類』です。回収の際に、ご利用いただくための『着払い伝票』。(回収のご依頼は近くの配送業者に連絡をして引き取りに来てもらいましょう)万が一不具合が起きた際に、記入する『告用の書類』。書類に関して不明点があった場合は、工場に問い合わせをしましょう。
最後に、厳重に梱包されたリサイクルトナーと、 書類をダンボールに入れて、封を閉じ梱包作業の完了。
梱包用のダンボールも、工場によっては再生紙を利用した段ボールを使用しているそうです。
そうして、厳重に梱包されたトナーは、指定された住所宛ての配送伝票がそれぞれ貼られてます。
伝票を貼り終えた段階の状態で、集荷のドライバーさんが来るまでの間、丁寧に重ねて並べられます。衝撃に弱いデリケートなトナーなので、もちろん作業は慎重に行われます。
配送ミスがないように、お届け先やお客さんの名前を確認をして、工場は配送ドライバーさんに配達の依頼をします。
そして、私たちの元にリサイクルトナーが届けられてます。
最終更新日:2019/5/24
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